愛する夫を交通事故で亡くしたエイミー・カー(ナオミ・ワッツ)は、高校生の息子・ノア(コルトン・ゴボ)と小学生の娘・エミリー(シエラ・マルトビー)のために、自然あふれる小さな町レイクウッドで、平穏な生活を取り戻そうと懸命に働き、自身の悲しみとも向き合いながら日々を過ごしている。
夫の一周忌を目前に控えたある朝、エイミーはスクールバスに乗り込むエミリーを見送り、学校へ「行かない」とベッドに横たわるノアにコーヒーを届けると、スマホ1台を携えてランニングに出発するのだった。
ひとり森の奥深くを走り続けていると、勢いよく走行する数台のパトカーとすれ違う。一抹の不安を感じたのも束の間、地域のすべての学校が封鎖されたという緊急速報を受信する。ニュース動画や、911、娘の通う小学校、知人等への電話で必死に情報収集をする中で、なんと息子の通う高校で立てこもり事件が発生し、自宅にいたはずの息子が巻き込まれている可能性があることを知るのだった。
エイミーは愛する息子を救うため、たったひとつのスマホを片手に考え得るあらゆる機能を駆使しながら走り続け、町から何マイルも離れた場所で必死に時間との闘いに挑む——。